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うは!日記ランカーも此処までですね!
モウダメダ。
もっと早めに手をつけよう、ってかニコニコは継続全部終わってから見よう。
ポップンメドレーとか聴いてる場合じゃなかったよ自分。
メッセも出来てないしもうホント
ごめんなすって!
モウダメダ。
もっと早めに手をつけよう、ってかニコニコは継続全部終わってから見よう。
ポップンメドレーとか聴いてる場合じゃなかったよ自分。
メッセも出来てないしもうホント
ごめんなすって!
〔前置き〕
リコリス:本編主人公。相変わらずマイペース。ヴォックスには『お人よし』と呼ばれているが、真実その通り。
マーダー:PMの幼女型キリングマシーン。ロボのクセに飯を食う。きっとデロ○アンと同じ構造なんだろう。
ヴォックス:PMの人型機械魔。マーダーは常に無視。リースの相手をするのもやり辛そうで、相変わらず心労が溜まっている。
この日記ではフラグとして、
島内のメッセや戦闘・イベント以外にキャラチャット『False Memories』での出来事も含まれています。
遺跡外の酒場が~、等と言うのはそちらの設定や出来事と取って下さい。
勿論、知らなくても読めるように書いてるつもりではあります。もし分かり辛かったら伝言でもどうぞ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔日々録〕
「――――んん。」
目を擦る。
ふと気が付けば夕焼けが空に映えていた。
「や、ちと寝すぎたネ。」
昼食後、のんびりとシエスタモードに入っていたのは覚えている。
おそらくそのまま寝こけてしまったのだろう。
構ってくれる相手が居なくて暇だったのか、テント内にマーダーの姿はない。
「安心して放置出来るよになて、疲れ出たかナ。」
んーっ、と大きく伸びを一つ。
力を抜いた瞬間の心地良さが再びの眠気を誘い、外から入ってくる涼やかな風が覚醒を促す。
暫くそれに任せてぽーっとしていたが、頭を振って起き上がる。
先ずは軽い訓練、次に夕食の準備がある。遊んでばかりも居られない。
「……明日は大会がどとか言てたしネ。」
毎度の様に遺跡外へ戻っているワタシ達。
その帰途で耳にした言葉。
それは、確か……
赤い光が、遺跡の中のある地点に収束する。
其処は遺跡の入り口、薄暗く長い階段の終わり。
現れた影は三つ。リースにマーダー、そしてヴォックス。
彼らは毎日、探索を終了するとこうして一旦遺跡の外へと戻る。
方法はと言うと、遺跡の魔法陣を真似た簡易転送陣である。地面に文様を彫り、魔力を通す事で一時的な移動を可能にする。
但し、遺跡内時間で約一日しか魔力が持たないやっつけ仕事だ。同じ陣は二度使えないし、地面に描くだけなので陣そのものも消えやすい。
それでも、こうして夜の間外に戻る程度の事になら十二分に使えるのだった。
そうしてその日も、彼らは階段を上って行ったのだが……
『よぅ。聞いたか?闘技大会、明日だってよ。』
『おぉ、言われてみりゃもうそんな時期か。どーも内外の時間差で忘れっちまうなぁ。』
「…トウギタイカイ?何の話かナ。」
それは遺跡から出てすぐの事だった。
耳慣れない言葉に首を傾げると、少し前を歩いていたヴォックスが首だけで振り向く。
「何だ、聞いていないのか?お前は。」
無愛想な口ぶりはいつもの事。
これはこれで畏まられるより距離感が近くて良いとも思う。
だがそこら辺に突っ込まれると、図星なのか本気で心外なのか話を切ってしまう。
なので、出来るだけ彼の調子に合わせて返答する。
「うむ初耳ヨ。アナタは何か知てるネ?」
「遺跡の探索とは別に定期で行われる、腕試しの類だと聞いている。」
「腕試し?…て事は何カ、遺跡内での練習試合みたいなのをこち(遺跡外)でもやるネ?」
「そう言う事だ……専用のパーティを組むことも許可されている。」
「およ。」
と言う事は、ヴォックスとは別のパーティになる可能性もあると言う事だ。
なるほど、と顎に手を当てつつ、再び歩き始めたヴォックスの後姿を眺める。
常日頃、ほとんど表情の変化が見られない彼の感情は非常に読みづらい。
故に、
「アナタはどするカ?」
「今現在は、特にあてはない。必ずしも出場すべき物でもなければ、誘いも受けていないからな。」
意図を知りたければ聞くしかなく、その辺わかっているのか面倒でも答えてくれるのだった。
直球の様で遠回し、回りくどい様で単純明快な会話。
もうこのやり取りにも慣れてきた。
「やー、なら決まりネ。合わせ言葉は同じで良いかナ?」
「……構わん。但し、出るからには本気でやれ。僕は手を抜く気は微塵もない。」
「勿論ヨ、全力でなくては腕試しにもならぬしナ。」
なら良い、と一言残してヴォックスはさっさと歩き去る。
相変わらず用件だけで済ませる人……いや機械魔だったか。
取り残された感じでその背中を眺めていると、くいと白衣を引っ張られた。
「ん?どしたネ。」
「あかばってん、ごはんをもて。」
「それが人に物を頼む態度カ?……まぁ良いがナ、また作てる時に邪魔するでないヨ。」
「さーっ!もっ!さーっ!」
「……やめるネ、またあの筋肉雑草思い出してしまうヨ。」
そして、ワタシはやれやれと溜息付きながらテントへ歩き出したのだ。
……そんな事があってから、遺跡外時間で早数日。
全力でやる、と言った以上訓練は欠かせない。
「とは言ても、中々難しヨ。」
ワタシは基本的な筋力トレーニング以外に訓練と言うモノを知らない。
ヴォックスは同行している『隊長さん』と組み手でもしているのだろう。
初めから『殺し方』を知っているマーダーは論外。
よくよく考えてみれば、こと戦闘においてはあまり役立っている感がないのである。
「よくわからぬ生物呼ぶは得意だけどネ。」
例えばそれは、いきなり呼び出した本人に襲い掛かる低級バンパイアだったり、
「モッサァァァァァーーッ!」とか叫んで地面から飛び出してくる筋肉もりもりな雑草だったり、
赤十字と言うよりマタタビに釣られて姿を現す現金な看護師の猫だったりした。
……だが、それらは本当に自分の力なのか。
それは自問
自分は役に立っているだろうか。
それは疑問
自分が望んだ力は、こう言う物だっただろうか。
それは……
「……。」
頭を振り、大きくないテントの中で筋トレを始める。
今は自分に出来る精一杯を。
何時か、困っている誰かに手を差し伸べられる様に。
何時か、傷ついた誰かを救ってあげられる様に。
何時か、望んだ力を手に出来る様に。
そして……
登場人物紹介
リコリス:本編主人公。相変わらずマイペース。ヴォックスには『お人よし』と呼ばれているが、真実その通り。
マーダー:PMの幼女型キリングマシーン。ロボのクセに飯を食う。きっとデロ○アンと同じ構造なんだろう。
ヴォックス:PMの人型機械魔。マーダーは常に無視。リースの相手をするのもやり辛そうで、相変わらず心労が溜まっている。
おことわり
この日記ではフラグとして、
島内のメッセや戦闘・イベント以外にキャラチャット『False Memories』での出来事も含まれています。
遺跡外の酒場が~、等と言うのはそちらの設定や出来事と取って下さい。
勿論、知らなくても読めるように書いてるつもりではあります。もし分かり辛かったら伝言でもどうぞ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
〔日々録〕
願う事は徒労か、と彼女は問うた。
『その願い』は徒労だ、と彼女は応えた。
「それは、何故?」
自分が一番知ってるクセに。
「違う、ワタシは」
違わない。アナタは理解してる。
「……いいえ。きっと大丈夫」
何故、そう思うの?
「『できるよ』、って言ってくれたから」
でも、それは彼女の。
事情を知らない他人の言葉。
「そう。……でも、だからこそ信じられる」
それは、何故?
「自分が一番知ってるクセに」
独り二役の自問自答は、そこで途切れた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
四日目、『目的と願望』の事
『その願い』は徒労だ、と彼女は応えた。
「それは、何故?」
自分が一番知ってるクセに。
「違う、ワタシは」
違わない。アナタは理解してる。
「……いいえ。きっと大丈夫」
何故、そう思うの?
「『できるよ』、って言ってくれたから」
でも、それは彼女の。
事情を知らない他人の言葉。
「そう。……でも、だからこそ信じられる」
それは、何故?
「自分が一番知ってるクセに」
独り二役の自問自答は、そこで途切れた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
四日目、『目的と願望』の事
「――――んん。」
目を擦る。
ふと気が付けば夕焼けが空に映えていた。
「や、ちと寝すぎたネ。」
昼食後、のんびりとシエスタモードに入っていたのは覚えている。
おそらくそのまま寝こけてしまったのだろう。
構ってくれる相手が居なくて暇だったのか、テント内にマーダーの姿はない。
「安心して放置出来るよになて、疲れ出たかナ。」
んーっ、と大きく伸びを一つ。
力を抜いた瞬間の心地良さが再びの眠気を誘い、外から入ってくる涼やかな風が覚醒を促す。
暫くそれに任せてぽーっとしていたが、頭を振って起き上がる。
先ずは軽い訓練、次に夕食の準備がある。遊んでばかりも居られない。
「……明日は大会がどとか言てたしネ。」
毎度の様に遺跡外へ戻っているワタシ達。
その帰途で耳にした言葉。
それは、確か……
―――――――――――――――――――――――――――――――――
赤い光が、遺跡の中のある地点に収束する。
其処は遺跡の入り口、薄暗く長い階段の終わり。
現れた影は三つ。リースにマーダー、そしてヴォックス。
彼らは毎日、探索を終了するとこうして一旦遺跡の外へと戻る。
方法はと言うと、遺跡の魔法陣を真似た簡易転送陣である。地面に文様を彫り、魔力を通す事で一時的な移動を可能にする。
但し、遺跡内時間で約一日しか魔力が持たないやっつけ仕事だ。同じ陣は二度使えないし、地面に描くだけなので陣そのものも消えやすい。
それでも、こうして夜の間外に戻る程度の事になら十二分に使えるのだった。
そうしてその日も、彼らは階段を上って行ったのだが……
『よぅ。聞いたか?闘技大会、明日だってよ。』
『おぉ、言われてみりゃもうそんな時期か。どーも内外の時間差で忘れっちまうなぁ。』
「…トウギタイカイ?何の話かナ。」
それは遺跡から出てすぐの事だった。
耳慣れない言葉に首を傾げると、少し前を歩いていたヴォックスが首だけで振り向く。
「何だ、聞いていないのか?お前は。」
無愛想な口ぶりはいつもの事。
これはこれで畏まられるより距離感が近くて良いとも思う。
だがそこら辺に突っ込まれると、図星なのか本気で心外なのか話を切ってしまう。
なので、出来るだけ彼の調子に合わせて返答する。
「うむ初耳ヨ。アナタは何か知てるネ?」
「遺跡の探索とは別に定期で行われる、腕試しの類だと聞いている。」
「腕試し?…て事は何カ、遺跡内での練習試合みたいなのをこち(遺跡外)でもやるネ?」
「そう言う事だ……専用のパーティを組むことも許可されている。」
「およ。」
と言う事は、ヴォックスとは別のパーティになる可能性もあると言う事だ。
なるほど、と顎に手を当てつつ、再び歩き始めたヴォックスの後姿を眺める。
常日頃、ほとんど表情の変化が見られない彼の感情は非常に読みづらい。
故に、
「アナタはどするカ?」
「今現在は、特にあてはない。必ずしも出場すべき物でもなければ、誘いも受けていないからな。」
意図を知りたければ聞くしかなく、その辺わかっているのか面倒でも答えてくれるのだった。
直球の様で遠回し、回りくどい様で単純明快な会話。
もうこのやり取りにも慣れてきた。
「やー、なら決まりネ。合わせ言葉は同じで良いかナ?」
「……構わん。但し、出るからには本気でやれ。僕は手を抜く気は微塵もない。」
「勿論ヨ、全力でなくては腕試しにもならぬしナ。」
なら良い、と一言残してヴォックスはさっさと歩き去る。
相変わらず用件だけで済ませる人……いや機械魔だったか。
取り残された感じでその背中を眺めていると、くいと白衣を引っ張られた。
「ん?どしたネ。」
「あかばってん、ごはんをもて。」
「それが人に物を頼む態度カ?……まぁ良いがナ、また作てる時に邪魔するでないヨ。」
「さーっ!もっ!さーっ!」
「……やめるネ、またあの筋肉雑草思い出してしまうヨ。」
そして、ワタシはやれやれと溜息付きながらテントへ歩き出したのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
……そんな事があってから、遺跡外時間で早数日。
全力でやる、と言った以上訓練は欠かせない。
「とは言ても、中々難しヨ。」
ワタシは基本的な筋力トレーニング以外に訓練と言うモノを知らない。
ヴォックスは同行している『隊長さん』と組み手でもしているのだろう。
初めから『殺し方』を知っているマーダーは論外。
よくよく考えてみれば、こと戦闘においてはあまり役立っている感がないのである。
「よくわからぬ生物呼ぶは得意だけどネ。」
例えばそれは、いきなり呼び出した本人に襲い掛かる低級バンパイアだったり、
「モッサァァァァァーーッ!」とか叫んで地面から飛び出してくる筋肉もりもりな雑草だったり、
赤十字と言うよりマタタビに釣られて姿を現す現金な看護師の猫だったりした。
……だが、それらは本当に自分の力なのか。
それは自問
自分は役に立っているだろうか。
それは疑問
自分が望んだ力は、こう言う物だっただろうか。
それは……
「……。」
頭を振り、大きくないテントの中で筋トレを始める。
今は自分に出来る精一杯を。
何時か、困っている誰かに手を差し伸べられる様に。
何時か、傷ついた誰かを救ってあげられる様に。
何時か、望んだ力を手に出来る様に。
そして……
いつか、
ワタシ自身を救えます様に……
ワタシ自身を救えます様に……
続く
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